本記事ではマレーシアに拠点を構えるにあたり生活物件探しについて実際にコロナ渦での引っ越しを経験し、マレーシア(クアラルンプール)に住んでみて、私たちの経験談を含めて、物件選びに検討したポイントと99%の人がやらない工夫について記載しています。
我が家の基本情報です。家族構成は私と妻の夫婦2人。私は当地で事業経営を指定おり、ホームオフィスのため通勤は不要。車の所持予定なし。過去にクアラルンプール駐在経験もあるので、特段コミュニティに所属する必要性を感じておらず、週に数回のお仕事での外出、また外食の機会でクアラルンプール内を便利にアクセスできる場所に居を構えるのが最優先事項です。その上で、各種条件を整理しながら物件を探すことにしています。
生活をする上で最低限抑えるべきスーパーやモールまで徒歩圏内であること、総合病院や大使館、銀行、公共交通機関までも徒歩圏、もしくはGrabなど配車サービスを使って10分圏内、という項目もエリア選定項目にしています。
また、周辺エリアの治安(近くにクラブなどが無いか、夜に騒がしくないか)も抑えておきます。
そういう意味では、私達はクアラルンプールの中心街が生活の拠点としては最適という判断をしています。

家賃相場含め物件はマレーシアの大手賃貸情報サイト『iProperty』を使って事前にリサーチをします。こちらのサイトは希望家賃のレンジやエリアを設定して簡単に物件の検索・閲覧ができます。一つの部屋を複数のエージェントが仲介していることもあり、同じ部屋なのに異なる写真が使われていることもあるので、エリアやコンドミニアムごとの家賃相場や部屋の広さ・きれいさ・共用スペースの様子などを確認する目的で活用します。
一軒家を選ぶこともできますが、郊外エリアを選ぶことになることと、安全性やセキュリティ面ではコンドミニアムが好ましいので、今回はクアラルンプール中心街のコンドを対象と絞りました。
次にエージェント選びをします。好みのコンドミニアム、お部屋を仲介している複数のエージェントに連絡を取り、最低2社は対応の比較目的でアポを取ります。基本的に各社SNSチャットを介したレスポンスが早く、アポ自体は比較的早く決まりやすい傾向にあります。
ただ、現在クアラルンプールのコンドミニアムはコロナの影響もあり新規での借り手が少ないこともあり、エージェントがエージェント目線で物件を押してくる場合も少なくありません。つまり契約を取りたいということです。
私はあくまでも借り手目線で自分たちが如何に快適に過ごせるか、という観点で物件を見てますので、エージェントの都合は聞き流す様にしています。いちいち反応していてはキリがないし、相手も何かのトピックに反応してくれるか(例えばデザイナーハウスであることなど)程度で話をしている、と思っておくので丁度良いです。
物件選びで注目すること(エリアと希望の部屋を絞ったら)はオーナーの素性です。
私はエージェントに対してお部屋の値段交渉をする前に確認をしています。
・オーナーは何人か(中国在住で物件を所有している方も)
・仕事は何をしている人か(収入がきちんとある方か)
・他にも物件を持っているか(複数物件を所有し家賃収入が偏るリスク分散をするなど不動産投資の基本的な考え方を理解しているか)
・日本人が好きか、日本が好きか(日本人は家の使い方が綺麗なことで良い印象をもたれている)
もちろん、こちらも自分自身の情報を提供します。これまでの経歴で何をしてきたか?今なぜマレーシアに住んで、何をする目的を持っているか、VISA情報なども含みます。
オーナーからしてみれば、極力長くそして綺麗なままで物件に住んでもらいたいという意向がありますので、この様なやり取りは当然と言えば当然です。
さらに、オーナーがクアラルンプールに在住であれば、エージェントにお願いしてアポイントを取ります。物件に来てもらい何故この部屋を所有したか、という背景も可能な範囲で確認します。その時にお互いの人となりも確認できますし、大抵のケースで双方の連絡先を交換して、仮に契約をするとなった後にトラブルが発生した時にSOSコールができる様にしておくことも大切なやり取りです。
家賃交渉はトライして損はありません。自分の予算内で正直にいくらであれば契約するというボトムラインの条件を自分で決めておいて、意向を堂々と伝えてみると、色々と考慮してくれます。そこまで言ったら図々しいと思われるかという様な心配は無用です。何故なら当地ではこの様な条件交渉が日常茶飯事だからです。
私の場合は、先般、中国に住むオーナーが所有する物件で契約を済ませましたが、エージェントがかなりこちら目線でフェアに交渉を進めてくれて、もともと提示していた価格から約7%をお勉強をしてもらいました。
これも先述したオーナーとの素性を確認し合う、エージェントがこちら目線で協力をしてくれるか、という観点でコミュニケーションを取りながら、お互いの距離を縮め合うという行為があってこそだと思います。
なかなか新しい借り手が付かずに契約数が伸びないことをグチったり、条件交渉に応じないエージェント、というのは事業が苦戦していたりすることも考えられますので、契約後のサポートがおざなりになるケースも散見します。
くれぐれも自分が相手を選ぶ、そして相手からも選ばれる、という意識で物件探しを進めると比較的スムーズにことが進むのではないでしょうか。
最後に一番大切な契約手続きについてです。
一般的には契約書の作成はエージェントが担当します。主な内容としては契約時のデポジット支払い金額(契約解除時には返金される)や家具の現状と退去時のクリーニングの条件など、日本で言う甲乙に関わる事項が記載されます。マレーシアの商習慣ですと、契約中のエアコン清掃回数が決められていたり(借り手負担)します。また、契約解除時に想像以上にお部屋が傷ついたことの現状回復で費用を取られた、エージェント側とトラブルになった、という話もよく耳にします。
この様な事態を避けるため、私の場合は当地のリーガルパートナーに契約書作成と現状(お部屋の隅々を含め写真で撮っておきそれを契約書内に含んでもらう)について、そして借り手側に不利にならない様な退去時の条件(もちろん生活中に大きな傷をつけたりなどは、支払う義務はあります)を整理して、エージェントとの契約代行を行ってもらいます。
やはり現地のルールや商習慣は、その道のプロに入ってもらうことで私自身のエージェントとのやり取り工数が削減できる他、心理的にも安心して引越しの準備を進めておける、ということに繋がり、引いてはリスクの軽減にもなるという一石三鳥のメリットがあるのです。
是非、ポストコロナにおいても生活拠点として欠かすことのできない賃貸物件探しと契約手続きが皆さんの参考になれば嬉しいです。

